2011年6月4日土曜日

20110603

今日たまたま観たTV番組「本当のエコを考える地球旅行~明日へのチカラ~」にとても感動した。
番組内容としては世界の国々や地域にタレントが出向き、そこで取り組まれている「エコ」な活動を紹介するものであったが、その中で、嵐の相葉君が行ったブータンのVTRに、今まで自分が探していた答えのようなものに気づかされた瞬間があった。
ブータンという国を番組は「経済大国への成長よりも、自然との共生を選んだ小国・ブータン。独自の指標「シアワセ度数( Gross National Happiness:GNH)」によると国民の97%が幸せと答える、心豊かな暮らしを重んじる王国」と紹介していた。
ブータンの国内総生産(GDP)は185ヶ国中161位。第3位の日本に比べると、その数値的には決して豊かな国では無いにも関わらず、国民の97%の人たちが「自分は幸せだ」と感じているということ。
番組では「自然との共生が国民の心を豊かにしている」と語っていたが、自分はそのブータンの人たちの実際の話す内容に心が魅かれた。
番組の幸せですか?と言ったインタビューの質問に対し、薪を割り風呂を焚かしながら日に2回も手洗いの洗濯をする生活を送っている農村の人たちは「幸せです。家族が健康で毎日を過ごしているから」と答えていた。また、すぐそこまで電気が通っているにもかかわらず、電線を引かず未だに太陽光発電や電気無しの生活を送っている村人たちは「電線を村に引くと渡り鳥が飛ぶのに邪魔になりこの村に飛来してこなくなる、電気が無くても今まで生きてこられた、鳥が来なくなる生活の方が寂しい」と語っていた。
この国の人たちは決して豊かな国の状況を知らない訳ではない。けれどもその豊かさを求めようとしている雰囲気を、少なくとも番組からは感じられなかった。
皆が自分の大切な物を守られたならそれ以上は求めないといった感じに見えた。
この国の首相は「多くの人が幸せと喜びを混同して考えがちになっている。喜びは瞬間的に身体で感じられるもの(欲)で、すぐに消えてなくなるもの、幸せとは長く継続的にすぐそばにあり、大切にすればずっと心で感じられるもの。私たちは経済的な豊かさではなく、大切なものを守ることで心豊かに幸せに生きていく道を選んだ」と話していた。
昔インドに行ったときにインドの貧しい生活を送りながらも満面の笑みを見せながら毎日を過ごしているインド人たちを見て、幸せとは何かと考えたことがある。
その時は、「この人たちは、カーストによる貧しい生活のせいで将来を描くことができず、今日を生きられることを喜びと感じている。日本人は経済大国ゆえ、色々なモノやコトに恵まれ、時には多様化され過ぎ複雑ではあるが、ゆえにいろいろな将来を選ぶことができ、その中に夢を持つことを幸せと感じている、だからそうでない要素に対し不幸も感じる」と考えていた。
しかしそうでは無いと今日思った。
自分にとっての大切なものを大切にでき、それに全身全霊をかけて生きる。それ以上求めない、必要ない。それを感じられているかどうか。
恐らく日本人はその大切なものに気づきにくい環境にあると思う。
それは「喜び」を満たすもので満ちあふれているから。
だから幸せと喜びを混同しがちになり、目に見えるもの、口や耳で感じられる具体的なもの、いわゆる喜びを感じられるものを幸せだと感じ、しかしそれは一瞬で消えてしまうがゆえ、またそれを求め、いつまでたっても永遠的な満足感が得られない為、やがては「いつか幸せになりたい」と言う考えに洗脳されていく。そのニーズに応えることが主体、原動力となり日本経済も発展してきた。
でも「幸せ」が本当に長く継続的にすぐそばにあり、大切にすればずっと心で感じられるものだとすれば、それは家族であったり、友人であったり、恋人であったり、そういったことにすぐに気づけるはずだ。
本当に色々なものが多様化しあらゆる事象に囲まれている日本人、というよりも今の環境を作り上げてしまった自分にとっては、そのすべての事象ひとつひとつを「大切なものを大切にすること」と照らし合わせる作業はとても大変かもしれない。
だけど本当に大切なものを心で感じていたとすれば、もしかするとその作業も必要ないのかもとも思う。
「環境を大切にする」や「エコを楽しむ」といったことはもちろん大切だと思う。
しかし特に環境だけに特化してそれだけカテゴリー付けし考えるのではなく、大切なもの(ひと)を大切にする生活を送っていれば、自ずとそれ以上を求めなくなり、環境も「保護」ではなく必要なものだけ恩恵として受けていくといったものになっていくのではないだろうか。
このことを自分の記憶に残しておこうと書き留めた、走り書きまで。

3 件のコメント:

  1. たびがくの総集編?でブータンの事かいてあったよ。
    てつや

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  2. →てつや
    ひさしぶりじゃね。
    旅学の伸さんの記事Jじゃろ?伸さんとはインドで一緒させてもらって以来いろいろ話し聞かせてもらったけど、「幸せ」についてはとにかく真っ向から向き合っとる人じゃわ。
    俺も少なからず伸さんの影響を受けとるよ。
    確かあのときも「幸せの国に行ってくる」って言って、インドから単身バイクで飛ばしてブータンまで行っとった。
    帰って来た時の伸さんの顔は忘れもせんよ。
    最近よくてつやのことを思い出すよ、元気しとるか?

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  3. りばこ、会いたいです。
    兎に角、喋りたいこと、ありすぎて
    最後、カラオケ二人で、朝までいったん憶えてる?
    ビーチロックビレッジから帰ってきたくらいやな。たぶん
    あんとき「てつやはまだ何もはじめてない」って言うたん
    憶えてる?
    あれから、何年経つかな???
    あの言葉は、ずっと自分の中にあったし
    胸張って、おまえと話せるようなるまで
    絶対に会わへんって決めてた。
    でも、ようやく見つけたんよ
    今は、そのために生きてる。
    相変わらず、曲は作り続けてる。
    キーワードでいうと
    言葉、音、ジャンベ、茶
    この4つで、どこまでいけるか???
    どれだけの人とつながっていけるか
    そこまで絞れたよ( ´ ▽ ` )ノ
    旅学の本読んで、色々考えてた。
    で、友達、家族、彼女にその話してた。
    幸せってなんなんやろな?って
    で、りばこのブログ見たら…
    笑ってもうた。。。
    シンクロしてんやん。やっぱりwww
    ぼちぼち、会えるタイミングきたなぁって
    喋りたいことが、山ほどあるねん。
    いつする?

    てつや


    自分で、

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